壁レスの物理法則(タックル編)

テイクダウン

今回は青木真也選手のゲージを利用したテイクダウンを分析します。

青木真也MMA ケージを利用してのテイクダウン SHINYA AOKI MMA
スポンサーリンク

解説

ゲージに押し込むプレッシャーをかけ続けている状態だと相手は背中と壁にスペースが作れないのでベクトルを左右にずらすことができません。

ここでテイクダウンするために押し込むプレッシャーを緩めて相手の脚を両手で引き込もうとすると相手は壁から背中を離して上半身の重さを使って右前腕で自分の後頭部を押し下げやすくなり、自分の体をずらされてしまいます。

ゲージ押し込むプレッシャーをかけ続けたままテイクダウンしていきます。

相手の体を壁の奥に押し込むようにプレッシャーをかけます。

自分の足の位置が近すぎると支点が近くなるため自分の体重を利用できないため遠い位置で自分の体重をフルに利用してプレッシャーをかけます。

自分の右手首を覆うように左手でクラッチを組むと広背筋に力が入りやすくなるため余計な力を使わずに相手を浮かせることができます。

テイクダウンの瞬間に右大殿筋を使って自分の右足で床を踏みつけて相手を浮かせます。

相手を押し込むベクトルと自分の右脚で床を踏み込むベクトルが合成されることで相手の体を押し込みながら持ち上げることができます。

相手の足先が床から浮けば床との摩擦が無くなるため両脚をさらに束ねることができます。

相手の両脚を引き込む方向は真っ直ぐ引き込むだけではなく相手の左の太ももの外側を左へ引き込みます。同時に相手の右脇腹に自分の後頭部をあてて首の後ろの筋肉を使って右へ押し込んで相手の体が時計回りへ回転モーメントを発生させて座らせます。

座った状態から寝かせる技術はこちらをご覧ください。

世羅智茂選手のシッティングからのタックルはこちらをご覧ください。

スポンサーリンク

最後に

読んで頂いてありがとうございます。MMA選手と練習する機会があればぜひ試してみてください。

Twitterでいいね、リツイートして頂けるととても嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました