この記事を読むとレッグドラッグへの入り方がわかります。
結論:広背筋で相手をめくって、体重乗せて右脚を固定する。
先日行われた第22回全日本柔術選手権ライト級決勝戦
森戸新士VS毛利部慎佑
(森戸選手のTwitterより引用)
森戸選手が毛利部選手から送襟絞めでタップを奪う劇的な勝利でした。
『レッグドラッグ→クラブライド→送り襟絞め』とのこと
Twitterの動画ではクラブライドからツイスターフックを仕掛けていますので、その前のレッグドラッグをどのようにして仕掛けたのかを分析します。
試合のフル動画はこちらです。
(YouTubeチャネル『KINYABOYS TOKYO』より引用)
今回はトレアドールからのレッグドラッグへのエントリーの仕組みを解説します。(YouTube動画2:09~)
レッグドラッグからクラブライドへのエントリーは少し長くなるので次回記事にさせて頂きます。
【解説】
トレアドールパスを自分が仕掛ける場合は相手の右サイドから距離を詰めていきます。
自分の左手は相手の右足の裾をグリップすることで相手が右脚でフレームを作ることを防いでいます。
左肘を伸ばしてつっかえ棒のようにして下に押し込むことで相手の右脚と自分の左腕との筋力差を埋めて右脚を封じることができます。肘を曲げると力で負けてしまいますのでしっかり伸ばしましょう。
自分の頭を相手の左太ももに押し付けます。自分の体重はほぼ自分の両足と頭で支えられているため相手の左太ももに強いプレッシャーをかけることができます。
相手は左脚回しで自分の左肩に掛けて距離を詰められないようにしてきます。
自分は頭を使ってプレッシャーを相手に与えてるため右手で相手のズボンの後ろをグリップすることができます。
右広背筋を使って右手を引き付けて相手をめくり、その反作用で逆サイドに素早くスイッチします。
相手の右脚を自分の左すねで潰して固定するために②の方向に戻ります。
自分の左手は相手の右足の裾をグリップしてコントロールしたまま、相手の右ふくらはぎに自分の左すねを押しつけて固定します。
この形で固定されると相手は右股関節と膝関節が全ての方向が動かせなくなります。
相手の右脚はコントロールできているので自分は左手のグリップを離して相手の左脚を左脇で抱えにいきます。
抱えることに成功すればレッグドラッグの形になるため相手の下半身を固定することができます。
レッグドラッグでは自分の右手で相手の左腰のパンツの後ろをグリップして上に引き上げることで時計回りのモーメントを発生させます。
右脚を伸ばして遠くに着いて床を蹴ることで体重のほとんどを相手の左ももの外側にかけることができ、時計回りのモーメントを発生させることで相手はエビができなくなります。
レッグドラッグからはサイドポジションやバックを奪うことができます。
毛利部選手はレッグドラッグを回避するため左脚を自分の左脇に抱えられないように耐えます。そこで森戸選手は相手をさらにめくりクラブライドのエントリー移行していきます。
クラブライドエントリーからツイスターフックはこちらをご覧下さい。
レッグドラッグを学ぶのにおすすめの教則は橋本知之さんの『De La Riva66』です。
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