技の仕組み
教則や先生の説明を理解する時に体の使い方を真似するだけでは他の技への応用ができません。
なぜその位置をグリップするのか
なぜその順番で動くのか
なぜ体重をその場所にかけるのか
全てに意味があります。
考える過程で必要になるのが物理法則です。
柔術で使う物理法則と実際の例を挙げて説明します。
難しい用語はどうでもいいです。
弱い力で相手をコントロールする方法を知ることが大切です。
意外と当たり前で難しくないです。
てこの原理
アームバー
①体が起きないように両脚で挟んで固定
②肘を伸ばす方向にお尻を突き上げる
③肘が曲がらないよう固定する
自分の大殿筋を使って効率よく相手の肘の靭帯を破壊できます。
モーメントアーム・モーメント
デラヒーバ解除
赤矢印の方向に押しても股関節が曲がるだけで解除できません。
青矢印の膝から遠い位置であれば軽い力で解除できます。
すねの白い線がモーメントアーム
青矢印は直線ではなく膝に対して円を描くよう動かすとさらに軽い力で解除でます。
ドアノブのどこを押さえたら楽に開けられるかと原理は同じです。
ドアノブだと②の位置で押さえた方が楽ですよね。
直線(ベクトル)
円を描く(モーメント)
関節は円を描くように動くので
円を描くよう動かすことを意識するだけで技の威力が増します。
力の伝え方のちょっとしたコツです。
デラヒーバ解除方法は膝の前十字靭帯断裂予防に重要なテクニックです。
支持基底面
ベースキープ
赤い範囲(支持基底面)から青い線(重心線)が出るとスイープされます。中心に近いほどベースキープができます。
摩擦力
ガードワークで足をきかせる場合は回転する軸が背中になるため体を丸めて摩擦を減らして回転しやすくします。
コマと同じ原理です。
重力
スタンドとダブルガード
重量級同士では重力を使うパスガードが有利になるためスタンドの攻防が多くなる傾向があります。
軽量級同士ではボトムの方が有利になるためダブルガードの展開になる傾向があります。
終わりに
技の仕組みを理解すれば軽い力で相手をコントロールできます。
できなかった技がスパーリングで決まるようになると楽しいですよね。
読んで頂いてありがとうございました。
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