サドルエントリーの物理法則

サドルエントリー

先日行われた第9回全日本ノーギアダルトエキスパートフェザー級で優勝した須藤拓真選手が大会で使用した『リバースデラヒーバからのサドルエントリー』を紹介してくれています。

【リバースデラヒーバからのヒールフック】全日本NOGI王者:須藤拓真

今回はこのリバデラからのサドルエントリーを詳しく解説します。

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解説

リバースデラヒーバから相手が左腕で自分の枕を取るために距離を詰めてきます。

距離を詰められないように自分の左手で相手の左肩を止めてフレームを作ります。

相手の右胸の前のスペースに自分の左脚を回し入れてフレームを作ります。

自分の左脚のフレームがあるので左手で相手を止める必要が無くなります。空いた左腕で相手の右膝を左肘が引っかかるように抱えます。

引っ掛ける際には自分の右脚で相手の右脚を巻き付けて固定しているので一旦外してから左腕で相手の右膝を抱えましょう。

自分の左足を相手のお腹に移動させて左大腿四頭筋で左膝を伸ばして相手の左膝に体重を移動させつつ相手の右脚の下に潜るための空間を作ります。

同時に自分の左膝を内側に捻ると自分の左踵を相手の右脚の付け根に引っ掛けることができます。

自分の左踵を相手の右脚の付け根に引っ掛けた状態で自分の左大殿筋を使って左股関節を伸ばすよう力を入れると左踵を支点にして時計回りのモーメントが発生します。

この時、相手の右膝には内側に捻られる方向に力が発生するので相手の右脚と床の間に空間ができます。

その空間に自分の右脚を通して相手の股の間に後ろから自分の右膝に差し込むと反時計回りのモーメントが発生します。

自分の右足の甲を相手の左膝裏に当てると相手は両脚をコントロールされるためベースが保てなくなり後方へ崩れます。

相手が倒れるとサドルロックの形になるため相手を固定して内ヒールで極めます。

サドルロックからの内ヒールの詳細はこちらを参照してください。

柔術ルールであればサドルポジションから逆足のストレートフットロックは反則ではないのでこちらも参考にしてみてください。

他にも有名なサドルエントリーの方法としては『今成ロール』があります。

かっこいい技なのでぜひ挑戦して欲しいです。

佐藤拓真選手のサドルエントリーの動画を観た時に日本最強のグラップラーこと岩本健汰選手も似たテクニックを紹介している動画があったのを思い出しました。

岩本健汰選手のテクニック動画

『ADCCで使いまくったヒールのエントリーポジション』岩本健汰の公園柔術


全日本ノーギやADCCで使用されている技術ですので今現在、非常に有効と考えます。

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最後に

読んで頂いてありがとうございました。

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