ラバーガードの物理法則

ガード

先日のRIZIN30

Full Fight | 朝倉海 vs. アラン“ヒロ”ヤマニハ / Kai Asakura vs. Alan “Hiro”Yamaniha – RIZIN.30


(RIZIN Fighting federationより引用)

朝倉海VSアラン・ヒロ・ヤマニハ

YouTube動画の5:50~
ヤマニハ選手が1R3分経過した場面で朝倉選手にラバーガードからの三角絞めのセットアップ中に惜しくもエスケープされる場面がありました。

今回はラバーガードがどのような仕組みのガードなのか解説します。

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ラバーガード

解説

自分の左脛の足首に近い位置の外側を右前腕の手のひら側の部分に引っ掛けて指を曲げます。

右の上腕二頭筋を使って引っ掛けることで相手と自分との空間を潰してパウンドを防ぎます。

相手が時計回りに体をずらしてエスケープしようとした場合は自分の右前腕が相手の左肩に当たっているため相手の右脇に隙間を作ることができないためエスケープできません。

右手のひらで引っ掛けてしまうと上腕二頭筋よりも弱い手首を曲げる筋肉を使うことになるため相手の背筋力で体を起こしてきた時に自分の体重が手首に掛るため耐えることが出来ず外れてエスケープされてしまいます。

手のひらではなく前腕で深く引っ掛けましょう。

相手の右腕を自分の左脇に抱え左の広背筋を使って挟んでロックします。自分の左手のひらは自分の左脛を抱えます。

相手は右の脇と左肩を挟まれてさらに抱え込まれているため身動きがとれなくなります。

自分の右の踵は相手の左骨盤に当てることで相手が時計回りに回れないようにして相手の右脇に隙間を作ってエスケープされないようにする目的と三角絞めのセットアップをしやすくする目的があります。

三角絞めはこちらをご覧下さい。

ここで話を朝倉選手VSヤマニハ選手に戻します。

ヤマニハ選手は三角絞めのセットアップで自分の右手相手の左手首を掴む必要があったため左腕だけで上から自分の左脛を抱えていました。

相手の左肘を伸ばした空間に自分の足を通すことが出来れば三角絞めの形にできます。

一瞬ですが自分の右足は相手の左骨盤から離れ、さらに相手の左肩に自分の右の前腕を当てることができなくなっているため相手は時計回りに体をずらすことで右脇に隙間を作ってエスケープしています。

海選手は三角絞めの形になる前の一瞬の隙をついてエスケープを成功させました。

お互いにレベルの高い紙一重の攻防にハラハラしてテンションが上がりました。

大晦日が待ち遠しいです。

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最後に

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